往復1,500円で24時間の海外旅行に行った話~イタリア・アンコーナ編~
最近「若者の海外離れ」という観光庁による発表がちょっとした論争を巻き起こしていますが、若者が海外に行かなくなった理由としてあげられるのが、時間とお金だと思います。
EFロンドンオフィスの旅好き代表として、海外旅行はもっと手軽に、簡単に楽しめるということをもっとたくさんの人に知ってもらうため、最近行って来た**「滞在時間24時間!土日だけイタリア・往復1,500円の旅」**をご紹介します。
🛫🛫🛫
まずカットしたのが航空券代
旅行好きな人なら分かると思いますが、旅行で一番コストがかかるのが移動と宿。
やはりLCCを活用するに越したことはありません。イギリスからヨーロッパへ飛んでいる格安航空といえば英系easyjetとアイルランド系のRyanair。
(ネイビーの翼にアイリッシュハープのロゴが目印のライアンエアー)
就航している空港が中心地から鬼遠い😞
荷物制限が厳しい😢
数キロオーバーで罰金請求された😭
などと、色々と悪評は後を絶ちませんが、やっぱり値に腹は、いや背に腹は代えられません。
前途のRyanairはWEBサイトで折込チラシみたいな品のない広告をバンバン打っているのですが、ほとんどは車+航空券やホテル+航空券などパッケージなので、見極めが重要です。
去年2017年の11月にちょうどサイト全体でセールをしていたので、ブラックフライデーの波に乗りに乗って、出発が2018年1月の片道4.99ポンド、**往復なんと9.98ポンド(1500円弱)**のロンドン⇄イタリア・アンコーナ行きの驚愕の激安チケットをゲットしました。
(Ryanairからの予約確定メールの一部抜粋)
格安航空券をゲットするには✈
こんなに安く航空券がゲットできる機会はなかなかありませんが、①オフシーズンであること
②飛行時間スケジュールが自分の予定にあっているものを探すのがミソです。
①のオフシーズンはヨーロッパだと10月~3月を狙いましょう。
この期間、北半球はどこも寒いですが国によっては意外に日本とはそんなに気温が変わらなかったりします。
特に2月は直前で格安チケットが出たりすることもあるので、使い捨てカイロで乗り切れる!という寒さに強い方は必見です。
(検索してみたところロンドン⇄ドイツ・ブレーメンで驚愕の往復800円というチケットも早速見つかりました。―Skyscanner.netより―)
②の飛行時間スケジュールチェックを行うにはそこそこの時間と忍耐が必要です。格安航空のサイトでセールが発表されたら、自分のスケジュールと照らし合わせながら、行きたいと思う場所を片っ端から検索します。
日程を変えて探すを繰り返す、という地道な作業ですが、格安航空券ゲットのためと割り切って検索しまくりましょう。
例えば土曜発・日曜着でも、行きが午後で帰りが午前としたら全然時間が足りないですよね。安かろう悪かろうではなく、根気よく探すことがポイントです。
なぜアンコーナなのか?
(ピザを頼むときも恥を捨ててピッツァと言いたくなるイタリアってどんな国?)
アンコーナは、イタリア人に聞いても「なんでそんなとこにw」とツッコまれるような、ローマやフィレンツェに比べると全然有名な都市ではありませんが、一応マルケ州という州の州都です。
そんなマルケ州というマイナーな州に行くことにしたのは、比較的小さな町なので半日で十分歩いて観光できることのほかに、行きが午前・帰りが午後発のちょうどいいフライトがあったからです。
塩・こしょうを何にでもフリフリしてしまうイギリスのようなメシマズ・オブ・ザ・ワールドに住む自分にとっては、イタリアのような**「何食べてもボーノ!」な国**への旅行は、バカ舌回避のためのリトリート、いや天からの贈り物でもあります。
北はヴェネチアから南はシチリアまで数々の街を旅行しましたが、イタリアは都市でも田舎でもおいしいお店がごまんとあるので素晴らしいです。
そして町が小さければ小さいほどフレンドリーな人が増えるという、まさに「小さな村の物語」を体感できるのも魅力的。
素朴でありながらも、ただ歩いてるだけでワクワクしてくる景観の美しさや、ジローラモのように「チャーオ!」と100点の笑顔で挨拶してくれるネアカな国民性も兼ね備えているので、旅行者として抜群に楽しめる、私が旅先として一番好きな国でもあります。
航空券が取れたら、続いては宿の予約 🏨
旅行=ホテル予約と連想しがちですが、私は過去一年、個人旅行でホテルというホテルに泊まった記憶がありません。
もっぱら**Airbnb(エアー・ビーエヌビー)**で済ませています。
(21世紀、使える個人旅行の味方といえばAirbnb!!)
Airbnbを知らない方のために簡単に説明すると…
「世界中の仲間のお家と体験を予約、暮らすように旅しよう。(Airbnb.jpより)」をテーマに、個人でも簡単に空き部屋の貸し借りができるサービスです。
旅行者にとってはほとんどがホテルより安く、また場合によっては現地民であるホストとも触れ合いながら、まさに**「暮らすように旅」ができる**プラットフォームでもあります。
Airbnbのお家は都市部ほど多く、過疎地域ほど少ない傾向があります。言い換えれば、都市部ほど競争が増すのでお得な金額で見つけやすかったり(もちろん物価も影響!)します。
日本でも民泊という名義で色々と物議をかもしていますが、過去10回以上Airbnbを利用した者としては、これといったトラブルもなく、むしろ自分の家なのでホストもプライドがあるし、滞在したゲストのレビューによって評判が成り立つ(=次の予約につながる)ので、ホテルよりも対応が早いと感じることもしばしば、という印象です。
(カナダ・トロントで泊まったお家ではWelcomeバスケットまで用意してくださっていて感動しました!)
アンコーナでは、救急隊員をしているレオナルドさんのairbnbにお世話になりました。
ホテルと違って受付がないので、ホストには到着時間を告げておいてチェックインをアレンジするのが普通なのですが、レオナルドさんはわざわざ律儀に外で私の到着を待ってくれていました。
英語こそペラペラではありませんでしたが、私の出鱈目イタリア語と合わせてなんとなく意思疎通が図れたので、現地ホテルよりもお得な価格で、チェックアウトまで何の問題もなく清潔で広いお家で快適に過ごせました。
『言葉の壁が不安』と思う方も多いかもしれまんが、宿泊先で困ることって旅行英会話のフレーズをある程度マスターしておけば問題はありません。
フライト往復1,500円旅を振り返って
24時間滞在の短い旅となりましたが、感想は**「やっぱり旅行者の期待を裏切らない国、行ってよかった!」**です。
マルケ州名物でもあるオリーブに肉詰めをしたオリーヴェ・アッラスコラーナに舌鼓を打ったり、バールで現地のおじいさんたちと交流したり、丘の上や港から見る綺麗な景色に心打たれたり、ほのぼのとした良い旅行ができました。
天気にも恵まれ、いつもと違う日曜日を気持ちよく過ごせたのもプラスだったのかもしれません。
ロンドン発だからこそ1,500円の旅が可能になったことは否めませんが、日本からでもLCCはどんどん広がりを見せているはずです。
またヨーロッパに来られることがあれば行きと帰りのフライトさえブッキングすれば、これだけ安価で他の国にも旅行できる可能性もあると覚えていただければうれしいです。
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